相馬の古内裏

「武者絵の国芳」として知られた国芳の代表作の一つである。

山東京伝による読本『善知安方忠義伝』に取材した作品で妖術を操る滝夜叉姫との対決の場面である。

生々しい骸骨が大きく半身を乗り出しているが、読本の中では数百の骸骨が戦闘を繰り広げる場面であるのを、あえて大きな骸骨の出現に代表させて意表をついている。

大学生時代から好きな絵。